☆第296夜☆越えられないハードルに、何度も足を取られて転倒する。 転んだ痛さに顔をしかめながら、 それでも諦めずにハードルに向かって行く。 今度こそ当たらないように、と願いながら、 ハードルの上に足を振り上げる。 また、つま先がハードルに当たって、 バランスを崩して転んでしまう。 血が滲んだヒザを見つめながら、 自分に対する怒りをかみ締める。 これ以上は、やるだけ無駄。 ここが、自分の限界なんだと、心に呟く。 誰もが、こうして、自分の限界を、自分で決める。 ハードルに向かって振り上げられる足を持っていながら、 自分の可能性に、自分の諦めが、終わりを告げる☆ ジャンル別一覧
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